孫子のビジネス的解釈(3)
【出典】
読み下し文と口語訳は、岩波文庫 金谷治訳注の新訂 孫子
解釈についての著作権は鴈野 聡(がんのさとし)に属します。
(※読み下し文と口語訳で入力ミス等があれば、随時ご指摘下さい。)
計篇 三
兵とは詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒にしてこれを撓し、卑にしてこれを驕らせ、佚にしてこれを労し、親にしてこれを離す。其の無備を攻め、其の不意に出ず。此れ兵家の勢、先きには伝うべからざるなり。
戦争とは詭道−正常なやり方に反したしわざ−である。それゆえ、強くとも敵には弱く見せかけ、勇敢でも敵には臆病に見せかけ、近づいていても敵には遠く見せかけ、遠方にあっても敵には近くに見せかけ、(敵が)利を求めているときはそれを誘い出し、(敵が)混乱しているときはそれを奪い取り、(敵が)充実しているときはそれに防備し、(敵が)強いときはそれを避け、(敵が)怒りたけっているときはそれをかき乱し、(敵が)謙虚なときはそれを驕りたかぶらせ、(敵が)安楽であるときはそれを疲労させ、(敵が)親しみあっているときはそれを分裂させる。(こうして)敵の無備を攻め、敵の不意をつくのである。これが軍学者のいう勢であって、(敵情に応じての処置であるから、)出陣前にはあらかじめ伝えることのできないものである。
これをビジネス的に解釈すると、
