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古代ローマ人と新撰組

前述の通り、家族の影響で西洋史に興味が出てきたのですが、私個人としては東洋史も大好きです。「おじさん」と言われても、毎週NHKの新撰組を見ています。

今回は古代ローマ人と新撰組という変な組み合わせから、国家体制や組織の衰退について思いをはせてみました。

古代共和制ローマでは、2人の「執政官」という役職があり、これが最高権力者でした。市民の選挙で選ばれ、任期が1年(再選可能ですが。。。)であることと、一方の執政官が他方の執政官に対して「拒否権」を有していることが特徴でした。

ところが、もう1つ臨時で「独裁官」という役職がありました。これは国家の非常事態に際して、選挙ではなくどちらか一方の執政官が指名するだけで任命できたそうです。しかも独裁官が任命された後は、2人の執政官は独裁官の指揮下にはいるのです。独裁官の権限は、政体を変更しない限り、政治・軍事のあらゆる決定権があり、誰も拒否出来なかったそうです。任期は6ヶ月と短いのですが、その権限はまさに独裁者、王様です。

共和制という政体を守るために、あえて独裁制を取り入れるというフレキシブルな考え方は、とてもおもしろいと感じました。もし古代ローマ人が共和制という政体にこだわっていたら、とっくに滅亡して、世界の歴史は変わっていたことでしょう。

逆に、組織のあり方にこだわりすぎて、時代の流れから取り残されてしまったのが新撰組だと思います。

新撰組の法度の1番目は「士道に背きまじきこと」です。農民や浪人出身が多かったので、武士であることを何よりも大切にしたのでしょう。大人数を、しかも命がけの仕事をする集団をまとめるためには、必要なことだったのでしょうが、実は戦闘での死者よりも内部粛清による死者の方が多かったようです。

坂本龍馬という組織の属さない自由人が犬猿の仲であった薩摩と長州を同盟させることが出来たのですから、もし新撰組に古代ローマ人のようなフレキシビリティがあれば、日本の歴史は変わっていたでしょう。

古代ローマ人と新撰組を考えると、三菱自動車や雪印といった不祥事を引き起こした大企業のことが頭をよぎります。「自社のブランドを守る」ことにこだわりすぎるあまり、消費者の信頼を失うという会社存亡の危機に気づかず、衰退してしまったように思えてなりません。三菱自動車や雪印に、坂本龍馬のような自由人が登場することを願っています。日産はカルロス・ゴーンという自由人が登場して復活しましたからね。

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